とんがり帽子のアトリエ

 

この間、世間はハロウィンだなんだと乱痴気騒ぎでしたね。ああいうイベントでは毎度毎度「今日は皆浮ついてるし、俺もこの雰囲気に乗っかって適当な女を抱いてやる」って目をしたギンギンの男根たちが街をウロウロしていてウケちゃいますね。

ほかには女の人が魔女のコスプレをしてる人をよく見かけました。魔女宅のキキとか。そんなこんなで第二回目の漫画紹介は魔法モノです。あんまり関係ないっすね…。

 

第二回目となる今回紹介するのは白浜鴎先生の『とんがり帽子のアトリエ』です!現在2巻まで出てます!

主人公は小さな村の仕立て屋に生まれた娘で、幼いころから魔法使いに憧れてる女の子ココです。最近の漫画では割と癖のある性格の主人公が多い中、ちゃんと平均的な女の子って気がしてこのキャラには好感が持てます。

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ただ、憧れが強すぎて魔法について語るときはtwitterにいる人みたいになります。こういう小ボケも大切ですね。

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ですが、この世界では生まれた時から魔法を使えない人は魔法使いになれないという決まりがあり、ココは夢を諦めていたのですが、魔法使いキーフリーとの出逢いやあることがきっかけになって魔法使いへの道を歩み始めます。

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 ここまでが第一話になります。印象的な締めの言葉と、物語のヒキも充分、と良い初回だと思います。こんな感じで主人公ココを中心に魔法の世界で起こる冒険を描いていくのがこの漫画です。最近では珍しい王道ファンタジーですね。

 

第二話ではキーフリー先生のアトリエで一緒に学ぶキャラが登場します。テティア、リチェ、アガットです。何がとは言いませんが、田村ゆかり能登麻美子石川由依だと思います。

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他の方のレビューを見ると、この辺の展開をハリーポッターに例える人が多いですね。個人的にはいい意味でもうちょっと漫画的かなと思います。今後、このサブキャラ達の掘り下げも丁寧にやっていってほしいですね。特にリチェ(CV.能登麻美子)が仲間に心を開く展開とか期待してます。どうやってもかわいいでしょ…。

 

思うに、この漫画の一番魅力的な部分は細々とした設定だとか世界観です。例を挙げるなら、魔法は書いた魔法陣の形によって効力が違ってきて、大きく書いたものは魔法の規模も大きく、綺麗に書いたものはより長時間発動するだとか。他の作品ではなぁなぁにされがちなこの辺の設定がよく考えられてるなぁと思います。

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ま、それはそれとして。ここまで見てもらえたらわかってもらえてると思うんですが、作者の白浜先生メッチャ絵上手いんですよ。もう笑っちゃうくらい上手い。作者の白浜先生の経歴を見てみたら東京藝術大学デザイン科卒業とあって、今年最大の「なるほどな!!!」が出ました。コマ割りもほかの作者さんの漫画ではあまり見ないタイプのセンスを感じます。やっぱり出版社もそういうところを売りにしていきたい様で、2巻には通常版のほかに、画集が付いた特装版があります。興味がある人はこっちの方を購入してみても良いと思いますよ!

 

あと個人的に良いなぁと思ったのが

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深淵に消えるトイレかぁ

王道のファンタジーに抜群の画力。良い組み合わせだと思います。ではでは、今回はこの辺で。

 

なんだかんだ前回の『恋情デスペラード』の更新から結構時間が空いてしまいました…。ほんとはもう少し早く、それこそハロウィンの時期に更新したかったんですが色々あって11月中旬まで引っ張ってしまいました。全部ドラゴンクエストライバルズが面白いのが悪い。