しゅうしょくかつどう

 

義務教育を修了し早数年。ある日突然空からお金や実績や信頼、良好な人間関係がいっぺんに落ちてくるのではないかという希望を、僕は未だに持ち続けている。そここそが僕の気持ち悪さと性格の悪さの象徴なのだということも自覚している。落ちものにしても出来過ぎ。そんなことが罷り通ったら、ライトノベルの突飛な展開に肩まで浸かりきっているオタクたちも一斉に異を唱えるんだろう。

今日、髪を切ってきました。気分転換のためではなく、もちろんおしゃれのためなんかでもなく、就活のためです。はい。

僕はいま大学3回生。とうとう就職活動が解禁になっていしまいました。憂鬱で仕方ありません。自分の価値を否定されたくないという甘えも少なからずある。でもそれ以上に、自分が他人に好かれなきゃいけない、興味を持ってもらわなきゃいけない場所に立つことが嫌だ。

人生における頻出問題「あなたの夢・目標は何ですか?」は思ったより巨大だ。それぞれの人間には、それぞれの分にあった希望や夢というものがある。小さいころは何を言っても許される。「プロサッカー選手」「総理大臣」「宇宙飛行士」。広げた風呂敷をたたみきれなくても許してもらえる。でも、いつからか、そんな答えにすら責任がのしかかってくる。クラスの日陰者がいきなり「お笑い芸人になりたい」なんて言ったところで、陰で笑いものにされるだけだ。

自分が口にしてもいい範囲をうまく突きながら、他人に興味を持ってもらえるような「夢」。僕には難しすぎる気がします。この大きな問いに狼狽したまま老い、死んでいく人生なんだろう。僕は、面接官さまに興味を持たれるような人間じゃないんです。ポケモンGOはせっかくスマホっていうデジタルなものを使ってるんだから、デジモンでこそやるべきだったんじゃないかとか、よく行ってたローソンが閉店しちゃって悲しいとか。そんなくだらないことしか考えてないんです。

 

流れ星を見たときに願い事を言うと叶うというアレ。アレはたぶん、不意に夢や目標を聞かれても即答できるくらいにそれを本気で願っている人というのは、それに向けての明確な努力をしているので叶うみたいなことだと思う。

 

大人になりたくない。なんの責任も背負わず生きていたい。ずっとおウチでティラノサウルスのマネとかしていたい。

何を書きたかったのかを完全に逸してしまった。おわり。